中国人民銀行は9月7日、2019年8月の準備資産を発表した。統計によると、19年8月、中国の外貨準備高は3兆1071億7600万ドルで、7月末より35億ドル増加。特筆すべきは、8月の中国の金準備高は6245万オンスで前期比19万オンス増加し、人民銀の9カ月連続の買い増しとなった点である。国家外為管理局の報道官・チーフエコノミストの王春英氏は、今年に入り、複雑で厳しい外部環境に直面する中、中国経済は全体的に安定を維持し、安定の中で成長し、安定性と靭性は大幅に高まり、経済構造の合理化が進んでいるとの見解を示す。中国の国際収支は全体的にバランスを維持し、外貨準備高も安定しながら増加している。
外貨準備高は前期比0.1%増
統計によると、19年8月末時点の中国の外貨準備高は3兆1071億7200万ドルで7月末より35億ドル、0.1%増加。年初めより345億ドル、1.1%増加した。
19年8月の外貨準備高の変動理由について、王春英氏は、8月の中国の為替市場の秩序は良好で、外貨の需給の均衡がとれていたためだと分析。世界の経済成長、貿易情勢、地理政治などの要因が重なり、ドル指数が小幅上昇し、主要国の債券価格が上昇した。為替レート換算と資産価格の変動などの要因がともに作用し、外貨準備高がやや増加した。
『毎日経済新聞』の記者が調査したところによると、2018年11月以降、中国の外貨準備高は5カ月連続で増加し、今年4月に減少し、5月と6月に回復し、7月は前期比でやや減少、8月は増加した。具体的に見ると、2018年10月から2019年7月の中国の外貨準備高はそれぞれ3兆530億9800万ドル、3兆616億9700万ドル、3兆727億1200万ドル、3兆879億2400万ドル、3兆901億8000万ドル、3兆987億6100万ドル、3兆949億5300万ドル、3兆1010億400万ドル、3兆1192億3400万ドル、3兆1036億9700万ドルとなっている。