海外メディアによると、米アップル社は現地時間の9月10日に新製品発表会を行った。メディアが注目したのは、アップルが今回は珍しく華為(ファーウェイ)との比較を行った点だ。アップルのよれば、新たに搭載した「A13バイオニック」チップはスマートフォンでは最速のCPU(中央演算処理装置)でありGPU(グラフィックスプロセッシングユニット)で、ライバル社の製品を大きく引き離している。そうしてアップルが「ライバルリスト」に並べたのは、サムスン、ファーウェイ、グーグルの各社だった。ただ、「iPhone」(アイフォーン)新製品に5G対応モデルはなかった。「参考消息報」が伝えた。
▽「アップルにもアップルのやり方がある」
米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」(電子版)は今月11日付報道で、「現地時間の9月10日、アップルはアイフォーン新製品3機種を発表し、それぞれカメラの数を増やし、バッテリーの持続時間が長くなった。アップルはおなじみの機能のバージョンアップ、2種類の低価格コンテンツサービスに力を入れて、勢いが弱まった端末の販売を活性化しようとしている」と伝えた。
スティーブ・ジョブズ・シアターで行われた重要製品発表会で、アップルは故スティーブ・ジョブズ氏が12年前に生み出した旗艦製品の説明に多くの時間を費やした。新発売の「iPhone11」(アイフォーン11)は外観にそれほど変化はなく、標準的機能がバージョンアップし、たとえばバッテリー持続時間が長くなったり、新しいカラーが加わったりしたほか、より革新的な機能として暗いところでもきれいな写真が撮れる夜間撮影モード、カメラのシャッターボタンを長押しするだけで動画が撮影できる機能なども加わった。
報道によると、アップルはスマートウォッチの新製品も発表し、バッテリーの持続時間がより長くなり、ディスプレーの常時表示が可能になった。また有料動画サービス「アップルTVプラス」と有料ゲームサービス「アップル・アーケード」も発表し、どちらも料金はライバル他社のものより大幅に安い。
また、ロイター通信の10日付報道によれば、ファーウェイとサムスンを含むライバルはすでに背面にトリプルカメラを搭載したスマホを発売している。価格面で、アップルはこれまで消費者が携帯電話にいくらまで出せるかの限界に挑戦してきたが、今回は譲歩し、旧モデルでは新モデルと比べると、大幅な値下げを打ち出した。アナリストは、「消費者は引き続きカメラを重視している。これが過去数年間にサムスンとファーウェイが思いがけずに優位に立った原因だ。アップルは真っ向勝負でライバルに追いつこうとしているが、アップルにもアップルのやり方があり、特にカメラの動画撮影機能では、優位に立つようになると確信する」と述べた。