中秋節、多くの家庭が魚、肉、上海カニなどを食卓に並べたが、インスタントラーメンも人気検索ランキングに入った。
ニールセンの統計によると、2019年上半期の中国のインスタントラーメン市場の売上高は前年同期比7.5%増加、全体の販売量は1.4%増加した。また、2013年から18年までの5年間で、インスタントラーメンの販売量は400億袋以上に回復した。
業界関係者は、康師傅と統一のインスタントラーメン2大手は依然として市場の8割以上を占めるが、市場回復に伴い、そのほかの企業は消費者の好みに合わせた商品を発売し、2大手にイノベーション力がなければ市場シェアの分割が進むと見ている。
出前を注文するよりインスタントラーメンを食べる方がいい?
実は、インスタントラーメンが中国市場で何度も浮き沈みを経験している。2000年から2011年、国内のインスタントラーメン市場は「黄金の10年」を経験し、販売量は178億袋から424億7000万袋に激増した。しかし、2013年から16年に販売量は462億2000万袋から385億2000万袋に激減した。
インスタントラーメン市場の低迷について、出前の登場、特に初期は出前の優遇が多く、出前注文の方が安かったことがインスタントラーメンの低迷に繋がったという分析がある。
当時、市場では「康師傅と統一は別のメーカーではなく出前がインスタントラーメンに勝つとは想像していなかった」と言われた。
しかし面白いことに、出前の優遇が減り、質が低下し続け、インスタントラーメンは消費者の視野に戻った。
韓さんは『証券日報』の記者に某メーカーのトマト卵インスタントラーメンを勧め、「本当においしい」と強調した。韓さんは、「インスタントラーメンを箱買いして家に置いている。出前より衛生的で、安くて味も家庭的。伝統的な味のインスタントラーメンではなくなった」と話す。