中国国務院国有資産監督管理委員会(国資委)機械工業経済管理研究院と中国工業経済聯合会は先ごろ共同で、「2019中国製造業上場企業年度報告」を発表した。件数において、製造業企業は依然としてA株上場企業の中心的な存在となっており、新規上場企業のうち製造業企業の件数は約7割に達する。総合的にみると、製造業上場企業は、収益能力に若干のばらつきが出てきた。
報告によると、2019年6月30日時点で、A株上場企業は計3628社に上り、うち製造業企業は2276社で全体の62.73%を占めた。2018年6月30日から2019年6月30日までに新規上場した企業のうち、製造業企業が占める割合は69.4%に達した。
財務データをみると、A株上場企業の営業収入に占める製造業上場企業の割合は上昇したが、純利益の割合は下がり、企業ごとの収益能力に若干ばらつきが出た。
また、注目点として、今年開設された科創板の初回上場企業25社のうち23社が製造業だった。指標で比べると、科創板企業の研究開発投資は強く、研究開発人員の割合が平均26.07%、研究開発支出の割合は平均6.25%に達し、製造業上場企業の全体水準を大きく上回る。