中国人民銀行がこのほど発表した「中国農村金融サービス報告書2018」によると、2007年に農業関連貸付の統計が始まってから現在までの全金融機関農業関連貸付残高は、累計534.4%増となった。11年間の年平均成長率は16.5%。
報告書によると、農業関連貸付残高は2007年末の6兆1000億元から2018年末の32兆7000億元に拡大し、各種貸付に占める割合は22%から24%に上がった。債券や株式などの直接融資が高い成長率を示し、農産品先物市場が誕生し、機能が徐々に顕在化している。2007-18年にかけ、中国の農業保険料収入は51億8000万元から572億7000万元に拡大し、保険加入農家は延べ4981万世帯から1億9500万世帯に拡大した。
人民銀行と関連部門は金融機関に対して、「三農」(農業・農村・農家)及び零細企業への金融支援を拡大するよう指導している。2018年末現在の全国支農再貸付は2870億元、支小再貸付は2172億元。国家開発銀行、農業発展銀行、輸出入銀行に3兆3795億元の担保補充貸出を提供している。税収優遇、手形割引、奨励・補助、保険料補助などの手段により、金融機関の支農拡大を奨励している。金融包摂サービス状況を監督管理・評価体制に導入し、資本管理や不良債権の容認度など差別化監督管理要求を明確にしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月23日