中国国家外国為替管理局は27日に発表した「2019年上半期中国国際収支報告」で、ここ数年にわたる国内の国民所得の向上と消費能力の増強に伴い、個人の国外旅行や留学などの消費が一般的なものになりつつあることを明らかにした。
国外でのモバイル決済消費が倍増
国外消費の決済手段が多様化している。決済方式は、伝統的な振込や現金支払からキャッシュカード決済へと移り変わり、ITの発展によって、モバイル決済が個人の国外消費を一層円滑にした。
2019年上半期の中国人の国外観光支出は1275億米ドルだった。うちキャッシュカードが引き続き主要な決済手段となっているが、モバイル決済の急速な普及に伴い、上半期のモバイル決済による国外消費額は2018年の同時期に比べ倍増した。
観光支出の5割超がアジア地区で発生
2019年上半期の観光支出のうちアジアが占める割合は54%に達した。以下、アメリカ州が24%、欧州が13%と続いた。
アジアの国・地域のうち、観光支出のランキング上位は中国香港、日本、中国澳門、中国台湾、韓国となっている。アメリカ州のなかでは、米国とカナダの順位が高い。欧州では、フランス、イタリア、英国、スイスが上位となった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月29日