それから一部の米国と西側のメディアは、中米経済貿易協議の進展を望んでいない。欧州メディアは高みの見物を決め込んでおり、米国メディアの多くの記者は現在の米政権と対立している。中米の緊張緩和を妨げ、両国の合意を妨害することは、彼らの自覚的・無自覚的な行動方針になっている。
当然ながら、中米貿易戦争が20カ月弱も続いていることから、短期的に見ると貿易戦争を続けるほうが両国の経済貿易関係の方向を変えるよりも楽だ。中米の貿易戦争の停止は一大朗報だが、一部の人はそれが本当に実現されることを信じられない。これは一種の惰性であり、直視し向き合う必要がある。
中米の今回の協議の一致性は、棚からぼた餅ではない。これまでの十数回の協議で多くの基礎が築かれており、長期化する貿易戦争も何の問題も解消していない。膠着状態の打破には現実的な力強い推進力、それから認識面の成熟による支持が必要だ。現在は経済貿易協議をめぐる中米の態度が最も近い時期かもしれない。
中国が数百億ドル分の米国産農産物を購入するのは、新たな情勢の下であれば完全に可能だ。双方が共通認識を絶えず維持・拡大すれば、さまざまな食い違いは技術レベルに留まり、双方の合意の決定的な妨げになることはない。
中米が最終的に合意に達すれば、それは中米及び全世界にとって良いことだ。貿易戦争は共倒れのゲームであり、自身のほんの少しの利益にしがみつき、このゲームやそれに関する惰性にこだわるべきではない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年10月15日