中国税関総署が発表した統計によると、2019年1-9月の中国の輸出入総額は前年同期比2.8%増の22兆9100億元だった。世界貿易機関(WTO)の最新統計でも、今年1-7月の中国の貿易伸び率はドイツ、日本、韓国などを上回り、世界全体に占める貿易額の割合も前年同期に比べ0.1ポイント上昇し、世界の貨物貿易で首位を保った。世界経済に「冷え込み」が感じられ、貿易が世界的に大きく減速するなか、中国のパフォーマンスは中国経済の強靭性と活力を示している。
中米貿易が大きく減速する一方、EUやASEANなど中国の主要な貿易相手国との貿易額はいずれも高い伸び率を保ち、中国の対外貿易の安定的な発展を支える重要な柱となった。今年1-9月の中国のEU及びASEAN向け輸出入額はそれぞれ8.6%増の3兆5700億元、11.5%増の3兆1400億元だった。
また、1-9月の「一帯一路」沿線国向け輸出入額は合計6兆6500億元に9.5%増加し、全体の伸び率を6.7ポイント上回った。アフリカとの貿易額は7.5%増え、伸び率が全体を4.7ポイント上回っている。
『日本経済新聞」ウェブサイトは先ごろ、ゴールドマン・サックスの元会長で英王立国際問題研究所会長のジム・オニール氏の記事を掲載し、中国が消費主導によって世界最大の経済規模となれば、過去20年と同様に引き続き世界経済の成長を牽引していくことになると伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年10月21日