中国の今年第1-3四半期の経済成長率は6.2%となったが、いかに現在の経済情勢を見据えるべきだろうか。国家発展改革委員会の袁達報道官は21日の記者会見にて、現在の注目を集める経済問題について回答した。
「一部の海外メディアは中国の経済データを疑問視し、中国経済が急減速しているとの観点を示した。これには何ら事実の根拠がなく、成り立たない」
物的指標は経済成長を最も直接反映する。袁氏によると、今年の10月1日から始まった国慶節の7連休中、全国の鉄道・道路・水路・民間航空の乗客数は延べ5億人以上で、有料道路交通量は延べ3億7000万台に達した。10月1日の全国鉄道乗客数は延べ1713万人で、国慶節連休初日の記録を更新した。第1-3四半期の全社会電力消費量は4.4%増で、うち工業は3%増、サービス業は8.7%増。貨物輸送量は5.9%増で、うち鉄道は6.1%増。
「物的指標は中国経済が全体的に安定しているという判断を支える。国内外でリスクと課題が大幅に増加するなか、中国の経済運行は全体的に安定しており、経済構造の改善が続き、国民生活が絶えず改善されている。安定と前進を実現しており、これは非常に得難いことだ」
袁氏は、中国の経済成長率がやや低下したが、発展の質はなおも持続的に向上していると強調した。「中国経済が高成長段階から高品質発展段階に移るにつれ、雇用が拡大し、住民の所得が増加し、生態環境が改善され、発展の質と効果が徐々に向上すれば、経済成長率の多少の変動は許容可能だ」
袁氏は「国内外の経済発展環境は依然として複雑かつ厳しい。中国経済の減速の圧力は依然として大きく、経済運行は一部の困難と課題に直面している。しかし中国の発展の優位性が絶えず顕在化しており、発展環境の改善が続いている。発展の動力が日増しに拡大し、発展の自信がより確かになっている。我々には経済の安定的で健全で持続可能な発展を実現する条件・能力・自信がある」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年10月22日