中国自動車メーカー宇通客車の展示ブース
バス関連の展示会「バスワールド・ヨーロッパ」が10月18日からベルギーのブリュッセルで開催された。世界の大手バスメーカーや部品サプライヤーが集まり、会期1週間にわたって世界最新の製品や技術、ソリューションを展示。中国製の新エネルギーバスも多くのメディアが注目する「目玉」となり、数多くの大賞を獲得して「中国智造(中国スマート製造)」の実力と最先端のレベルを示した。
「省エネと環境改善を目的に、多くの国が新エネルギーバスの普及政策を打ち出した。しかし、研究開発コストの高さや政策支援の不足により、一部の国では新エネルギーバスの普及がそれほど進んでいない」。ブルガリア自動車工業株式会社役員のアントン・ドゥンチェフ氏は、それと比較して中国の政策が効率的に実施され、企業のイノベーション活力を喚起したことで、中国が新エネルギーバスの研究開発と普及において世界の最先端を走っていると話した。
同氏はたびたび中国を訪れ、自動車工業を視察している。ブルガリアの首都ソフィアでは、公共交通機関が過去5年間で100台余りのバスを宇通客車から購入した。「宇通客車の設計は洗練されており、省エネと環境保護、安全性に優れているため、ブルガリアではとても好評だ」。同氏は今回の展示会でも宇通客車から追加購入を検討していることを明らかにした。
展示会に来場していたベルギーのテレビ記者、ヤニック・ハネスヴェーチェ氏は、展示されている中国製バスのほとんどが印象的で、中国製バスの技術が世界トップの水準にあることが分かると話した。
今や中国製バスは、ハイクオリティな省エネと環境保護の技術をベースに世界で急速に普及している。2018年末時点の宇通客車の新エネルギーバス世界販売台数は、フランス、英国、アイスランド、チリ、デンマークなどを中心に累計12万台に上った。比亚迪(BYD)は、欧州全体で1万台以上の電動バスを受注し、同社のバスは欧州二十数カ国の90を超える都市でみかけることができる。