中国国家発展改革委員会(発改委)副主任の林念修氏は28日、ビジネス環境の最適化が対外開放の拡大とハイレベルな開放型経済の発展を大きく支えるとの見解を示した。改革の深化で「放管服(行政のスリム化と権限委譲、監督管理能力の強化と権限委譲の両立、行政サービスの最適化)」やビジネス環境最適化などを着実に進め、全国のビジネス環境を持続的に改善させる方針を明らかにしている。
同日開催された「全国ビジネス環境最適化経験交流現場会」で林念修氏は、市場化、法治化、国際化された一流のビジネス環境を構築することが、市場主体の活力増強、政府ガバナンス能力の向上、ハイレベルな対外開放を促進する重大な意義を持つと話した。制度の構築と実行の強化や法に基づく政府と市場の境界設定、ビジネス円滑化を制約する障壁の打破を進め、市場主体が投資と興業を行うために一層安定、公平、透明、予想可能な環境をつくることに努める必要があるとしている。
世界銀行が先ごろ発表した「Doing Business 2020(世界ビジネス環境評価レポート)」によると、前年に78位から46位に上昇した中国のビジネス環境ランキングは今年さらに第31位へと上がり、世界トップ40に躍り出た。中国は2年続けてビジネス環境の改善度が最も大きい10カ国にも選ばれている。