中国の富裕層人口、米国を初めて上回る=外国メディア
『ロイター』は10月21日、「中国人富裕層の数、米国人を初めて上回る=クレディ・スイス調査」というタイトルの記事で、クレディ・スイスがこのほど発表した年に一度の富裕層調査結果をもとに、今年半ばの時点で世界の富裕層上位10%にランクインした中国人は1億人で、米国の9900万人を上回ったと伝えた。
記事によると、世界のミリオネア(資産100万米ドル以上を有する成人)は4680万人に110万人増え、純資産額は合計158兆3000億米ドルと、世界全体の44%を占めた。
クレディ・スイス研究所が公表した最新の「グローバル・ウェルス・レポート」によると、世界の資産は昨年に比べ9兆1000億米ドル(2.6%)増え、360兆6000億米ドルに達した。
レポートは、ここ10年にわたり資産のほとんどが中国と米国で集中的に生み出されたと分析した。今世紀初めの時点で中国は資産が少なかったが、そこから大きく増やし、世界金融危機の影響を受けなかった数少ない国の一つになったと指摘。「中国は進歩により、欧州に代わって世界の中心的な資産供給源となり、日本に代わってミリオネアの数が2番目に多い国となった」。レポートは、「ポイントは、中国が今年、米国を追い抜き、世界の富裕層上位10%にランクインする人数が最も多い国になったこと」としている。
追加関税と輸出減速が中国の資産増加率を2年連続で減速させていることについてクレディ・スイスは「新興国にとっては正常なことではない」と指摘。一方、貿易緊張と債務増加が懸念されているが、中国の資産が増える先行きについては楽観的な見方を保っていると強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年10月22日