IMFは直近の「世界経済見通し」( WEO )で、今年の世界経済成長率予測を2009年以来の最低水準に引き下げ、貿易紛争が世界経済の「同時減速」を招く大きな要因の1つに挙げている。IMFのゲオルギエワ新専務理事は、中米貿易協議の進展を「非常に良いニュース」だとし、協議の進展は世界の経済成長が受けるネガティブな影響を減少させると指摘した。
中国は世界市場にとって最も活力ある革新と成長の地であり、米国が一方的に貿易摩擦を引き起こせば、世界経済全体の成長潜在力を抑圧することになる。
貿易摩擦のエスカレートを止めることは、中国と米国、世界全体にプラスとなり、生産者と消費者が共に待ち望んでいることでもある。何度かの勝負で現実に対する認識が改められつつある。協力こそが唯一の正しい選択だ。世界の産業チェーンと生産要素の配置を共に最適化し、協力して世界経済の成長エネルギーを喚起する、中米両国には世界経済のパイを共に大きくする力があるのだ。