第2回中国国際輸入博覧会が2019年11月5日から10日にかけて上海市で開催される。幅広く「良縁」を結ぶ一大イベントで、中国と世界により多くのメリットをもらすことは確実だ。
現在、世界経済は成長率が鈍化し、リスクや挑戦が増大し、「開放か閉鎖か、前進か後退か」という重大な岐路に立たされている。この背景の下、中国が輸入を主体的に拡大しているのは、便宜的な対策ではなく、世界経済の未来に向き合い、共同発展を促進するための長期的な視野に立った行動だ。中国が輸入博を開催するのは、より高水準の開放を推進するための着実な措置であり、開放型世界経済の共同建設を推進するという中国の役割を体現するものだ。
中国の輸入博開催では、着眼点が「ますます良くなっている」ことだ。「中国国際輸入博覧会は毎年開催するというだけでなく、水準を上げ、成果を出し、ますます良くなる必要がある」ということを作業の方向性および根本的に遵守すべきこととして、第2回輸入博の準備作業にはたくさんの注目点がみられた。今回の会場面積は36万平方メートルに達し、第1回より6万平方メートル増加し、150を超える国・地域の企業3千社あまりが出展し、そのうち世界トップ500社と各業界のリーディングカンパニーが250社以上出展する。これと同時に、出展企業は展示製品を選ぶ際により専門的・良質の・先端で特徴ある製品、自国や同業界を代表する最高水準の製品を選ぶようになった。新製品、新技術の数量と品質は前回を超える見込みだ。
中国の輸入博開催により、非常に大きな「磁場効果」が現れる。グローバル経済が大規模な調整を行い、保護主義や一国主義が台頭する大きな背景の中、中国が世界で初めて輸入をテーマにした国家レベルの博覧会を着実に開催し、高水準の開放を堅持すれば、グローバル経済貿易協力にプラスのエネルギーをもたらし、参加者も呼応者もますます増加する。規模のより大きな、質のより高い、イノベーションのより強力な、レベルのより高い、成果のより優れた輸入博は、中国の対外開放拡大の積極的姿勢の表れであり、開放型世界経済の構築を推進するための揺るぎない努力でもある。
中国の輸入博開催は、自国を発展させ、世界にも幸福をもたらす。このプラットフォームを構築することで、中国は高い品質の消費財・サービスの輸入を合理的に拡大し、中国国内の消費者により多くの選択肢を提供し、人々は家を出なくても、国を出なくても、より気に入った商品を買い、より質の高いサービスを受けられるようになり、人々の獲得感と幸福感を高めることができる。輸入博は中国が開放型世界経済の提唱者であるだけでなく、その実践者でもあることを十分に示した。中国は世界に向けてドアを開き、世界の発展に新たな寄与をし、言ったことは実行する。たとえば関税をさらに引き下げる、通関の円滑化レベルを引き上げる、輸入段階の制度的コストを削減する、越境ECなどの新業態、新モデルの発展を加速する、輸入の潜在力を非常に大きくかき立てるなどを実行した。また市場参入の要件を持続的に緩和する、外資系企業の投資参入そ規定するネガティブリストを一層簡略化するなどを実行した……こうした重大措置により、中国は国際社会から幅広く認められるようになった。
中国は輸入博を開催し、各方面の力を結集する。経済グローバル化が深く発展する今日にあって、弱肉強食や勝者総取り方式は、ますます狭まる袋小路への道であり、包摂的、互恵、ウィンウィンこそがますます広がる人類の正しい道だ。輸入博は中国が主催し、世界貿易機関(WTO)など複数の国際機関と多くの国・地域が共同参加するものだ。中国のソロではなく、各国が集まった大合唱であるからこそ、結束力と魅力をより備えるようになる。
第2回輸入博が近づいてきた。「ますます良くなる」、「永遠に幕を閉じることがない」輸入博は、私たちにより多くの喜びと驚きをもたらし、革新的で包摂的な開放型世界経済の共同建設、人類のより素晴らしい未来の創出のために新たな活力を絶えず注入するものになることは確実だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年10月29日