中国〜アフリカ直通便、旅客の目的は「ビジネス・観光・留学」

中国〜アフリカ直通便、旅客の目的は「ビジネス・観光・留学」。

タグ:中国〜アフリカ直通便

発信時間:2019-10-30 11:04:11 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 米メディア「クオーツ」は、「中国人がアフリカに行き、アフリカ人が中国に行くのはなぜか」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。


 アフリカと中国を結ぶ直通便は、この10年間で600%も激増した。今やこれらの乗客を満載した便の中には、富を求める労働者や商人のほか、レジャーや学習を求める短期観光客や留学生も含まれる。


 一部の人は金を目的としている。海外進出の政策を受け、中国国有企業の従業員と投資がアフリカに流れている。中国の公式データによると、2017年にはアフリカで中国の建設作業員、技術者、通訳、企業取締役ら約20万人が勤務していた。一部の労働者は国有企業との労働契約が満了した後も現地に残り、自ら創業している。


 アフリカ人も金を稼ぐため中国に向かっている。彼らの中には中国でビジネスをする貿易業者や経営者がおり、中国の製品を自国及びアフリカに輸入する。また小企業の経営者やファッションモデルもいる。


 レジャーを楽しむ人もいる。アフリカ・中国間のスムーズな航空旅行の需要を生んだのは出張者だが、現在は観光客にサービスを提供する便も増えている。中国人の海外旅行者数は過去10年で2倍に増加した。中国観光研究院が2018年に発表した報告書によると、中国人客の1週間の旅行の平均出費は1683ドル。彼らの主な渡航先には、エジプトのカイロ、モーリシャスのポートルイス、モロッコのカサブランカなどが含まれる。


 モロッコは観光客を集めるため、2016年より中国人のビザを免除し、最長90日滞在できるようにした。モロッコを訪れる中国人客は同年の4万3000人から、翌年には10万7000人に増加した。チュニジアも2017年に中国人客を対象に同様のビザ制度を適用し、中国人客の数が倍増した。シエラレオネは先週、中国を含む一部の国を対象に、新たなアライバルビザ制度を実施すると発表した。中国人客を対象にノービザもしくはアライバルビザ制度を導入したアフリカで28番目の国になった。


 観光客が急増しているが、アフリカはまだ中国人客の間で人気の観光地ではない。2017年には延べ1億3000万人の中国人が域外を旅行したが、アフリカに渡航したのは0.62%のみ。


 留学を目的とする人もいる。アフリカからも中国に行く人が増えている。訪中外国人客に占める彼らの割合は、2018年に2.2%に達し、2009年の1.8%を上回った。中国に滞在するアフリカ人は現在、かつてないほど多くなっている。


 アフリカの学生にとって、中国はフランスに次ぐ世界2位の留学目的地だ。2018年には8万1000人が中国を訪れ学習した。


 アフリカ人学生が中国で留学する理由は一つだけではない。奨学金をまったく得られなくても、実益の多い教育を受けようとする人がいる。またビジネスのコネを作ろうとする人や、この台頭する世界の大国の言語を学ぼうとする人もいる。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年10月30日

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