RCEPの協議が重要段階に、15カ国はインド待ちか?

RCEPの協議が重要段階に、15カ国はインド待ちか?。

タグ:RCEP ASEAN インド

発信時間:2019-11-04 15:08:23 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 第35回東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議及び一連の東アジア協力に関する首脳会議が3日、バンコクで開幕した。「持続可能な開発のためパートナーシップを促進」をテーマとする一連の議事日程において、最後の重要段階に入った東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の協議が大きな見どころとなる。世界経済の減速の圧力が拡大し、保護貿易主義の脅威が消えぬなか、世界の人口の半数弱及び経済規模の3分の1を集める自由貿易協定に期待が集まっている。しかし15カ国がインドの最終決定を待っているという情報もある。


 ロイター通信によると、インドは協定が妥結すれば、インド市場に中国製品があふれかえることを懸念している。インドのモディ首相は3日のASEAN首脳会議でRCEPに言及せず、インドとASEANの既存の貿易協定を振り返るに留めた。ある内情に詳しい関係者によると、インドは先週、実現性の低い新たな要求を打ち出した。ASEAN諸国は4日に、少なくとも初歩的な合意を宣言しようとしている。一部の国はインド不在のRCEP推進の可能性に言及している。しかしタイのチュリン商務大臣は3日、ロイター通信に「インドは除外されておらず、RCEPの交渉は極めて順調に進んでいる」と話した。


 『タイムズ・オブ・インディア』によると、モディ氏は他国に足を引っ張ると批判されたが、インドは明確な態度により合理的な提案を行っており、誠意をもって交渉に参加していると述べた。モディ氏はタイメディアのインタビューに応じた際に、インドは商品・サービス・投資などの各方面のバランスを模索していると述べた。『聯合早報』によると、シンガポールのリー・シェンロン首相は交渉が頓挫と噂されるなか、前向きなシグナルを打ち出したと報じた。リー・シェンロン氏は2日、RCEPの交渉に目覚ましい進展があったと述べた。


 タイ政府の報道官は3日、「各国の大臣は懸案をめぐり夜まで協議したが、結論は出なかった。協定は来年2月に署名されるだろう」と述べた。AFP通信が入手した協定の草案によると、大半の市場参入問題ですでに合意に達しているが、残された二国間問題は2020年2月までに解消されることになる。同草案は、すべての加盟国が来年、ベトナムでのRCEP署名に向け取り組むと強調した。


 韓国KBSテレビによると、フィリピンのドゥテルテ大統領は声明を発表し、保護貿易主義に懸念を表し、ASEANはRCEPに早期署名すべきと強調した。中国の李克強総理も3日、中国とASEAN諸国は多国間主義と自由貿易を共に守り、RCEP交渉を一日も早く終え、東アジア経済一体化の基礎を固めるべきと表明した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年11月4日

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