英メディアによると、株価指数の算出・公表を手がける米モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)は7日、MSCI新興市場指数(エマージング・マーケット・インデックス)に採用している中国本土A株の組み入れ比率を2.55%から4.1%に引き上げると発表した。半年ごとの指数見直しを経て決めたとしている。
MSCIはA株組み入れ比率を3段階に分けて引き上げる方針を示していたが、今回の第3弾の引き上げが最終段階となる。
ロイター通信が7日付けで報じたところによると、MSCIは併せて中国A株オンショア指数の構成銘柄の見直しも発表した。
同紙によると、中国は資本市場の開放に力を入れており、中国株式市場における外国人の保有株式は9月末時点で過去最高となった。
MSCIは2018年に中国A株をグローバル指数に組み入れるとし、3月にはその組み入れ比率を5月、8月、11月の3段階に分けて5%ずつ引き上げ、最終的に従来の4倍に相当する20%にすると発表していた。
なお、MSCIは発表段階で、組み入れ比率引き上げにより800億ドル以上もの資金が中国に流入するとの見方を示していた。
今回の比率引き上げは、今月27日の取引開始時点から実施されるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年11月11日