通関手続きの円滑化で融資もスムーズになった。中国銀行、中国工商銀行、中国輸出入銀行などの金融機関が様々な顧客に金融支援を行っている。中国工商銀行は会期中に中欧企業大会を開催し、一気に120社と契約を交わした。中国輸出入銀行は、輸入博覧会の契約額が累計230億元に上り、対象分野も製造業、建築業、卸売・小売業などの多岐にわたった。
貿易の円滑化は、国外企業が重視するポイントだ。ニュージーランドのオラビダ・フード社は中国に低温殺菌牛乳を率先して持ち込み、昨年は各方面の信頼を得て乳製品の通関試験資格も取得した。総経理の孟寻氏は、今後もさらに多くの優良製品を中国市場に持ち込む方針を示している。
中国の太平洋保険は日本の三井住友と提携し、「中欧班列」運行1万km以内のリスク管理を行い、貨物輸送の円滑化と安全確保をサポートする。
輸入博覧会の主催者と出展企業は、知的財産権保護を非常に重視している。輸入博覧会に限らず、ここ数年に上海で開催された大規模国際コンベンションでは常に知的財産権の担当者の姿があった。知的財産権保護の「精兵」が増え、知的価値を尊重する環境が形成されている。