米国が貿易仲裁メカニズムに不満、WTO予算成立の阻止を示唆

米国が貿易仲裁メカニズムに不満、WTO予算成立の阻止を示唆。

タグ:WTO予算

発信時間:2019-11-14 13:39:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 米国政府は12日、世界貿易機関(WTO)の今後2年間予算の成立を阻止することを示唆した。米国が圧力をかける行動を起こせば、来年はWTOの運営が停止に陥る可能性もある。

 

 関係者によると、WTO予算委員会が12日にスイスのジュネーブで開いた定期会合で、米国代表はWTOによる上級委員会への予算に懸念を表明し、一部の資金が流用されているとの見解を示した。

 

 米国はWTO予算の分担金を最も多く出している。『ブルームバーグ』によると、WTOの本年度予算は1億9700万米ドル、うち米国の分担金は2280万米ドルに上った。

 

 規則によると、WTOの決定には加盟164カ国の承認が必要となる。米国が阻止すれば、WTO予算は期日までに成立しないことになる。

 

 加盟国は年末までに2020年と2021年の予算を通過させなければならない。米国が阻止すれば最悪の場合、WTOは運営が停止に陥り、各国はWTOが関係する貿易協定や紛争解決の見直しを迫られる。

 

 この件についてWTO広報担当者と米国通商代表部は取材に応じていない。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年11月12日

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