欧州ビジネス協会(AEB)の発表によると、10月のロシア市場における中国自動車ブランドの販売台数が先月に続き過去最高を更新した。露通信社スプートニク電子版が10日付けで報じた。
同紙によると、10月のロシア市場における中国自動車ブランドの販売台数は4112台と、9月の3553台に続き過去最高を更新した。10月の販売台数は前年同月比で14.8%の増加だった。
販売台数が最も多かったのは長城汽車のSUVブランド「哈弗」(HAVAL、ハーバル)で1514台、次が吉利汽車の「吉利」(Geely、ジーリー)で919台、次が奇瑞汽車の「奇瑞」(CHERY、チェリー)で676台だった。
2019年1~10月のロシア市場における中国自動車ブランドの販売台数は3万210台と前年同期比で5.5%の増加となった。
一方、10月のロシア市場は全体でみると5.2%減少。市場全体が冷え込むなか、中国自動車ブランドは堅調に販売台数を伸ばした。新たな成長エンジン創出と自身の競争力向上を図るため、多くの中国自動車メーカーが海外に研究開発センターや生産拠点を設立したり、販売網を拡大したりするなどして、海外市場を広く開拓してきたことが背景にあるとみられる。