「哈弗」を展開する長城汽車を例に挙げると、同社がロシア西部のトゥーラ州に設立した工場の1期プロジェクトが今年6月に竣工、生産を開始した。中国自動車ブランドでは海外初となる、プレス、溶接、塗装、組立の4つの製造工程を手がける完成車工場だ。プロジェクト投資額は5億ドル(1ドル=約6.99元)、4年かけて年産15万台、現地生産化率65%をめざすとしている。
このほか、吉利汽車、奇瑞汽車、江淮汽車、北京汽車などの中国自動車メーカー各社も世界市場で攻勢を強めており、再編・M&A(合併・買収)や工場設立、先端設備導入などを通じて、重点的に「一帯一路」沿線国・地域市場の開拓に注力している。
こうしたことを受け、中国自動車メーカーは輸出を急速に伸ばしている。中国自動車工業協会のまとめによると、2018年通年の自動車全体の輸出台数は104万1000台と前年比で16.8%増加した。内訳は乗用車が18.5%増の75万8000台、商用車が12.5%増の28万3000台だった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年11月12日