11月11日に世界が期待する商業の奇跡が予定通りに起こった。
中国大手電子商取引(EC)プラットフォームの「天猫(Tmall)」で、特侖蘇の低脂肪牛乳はわずか1分間で10万パックが売れ、美的の電子レンジは1分11秒で販売台数1万台を突破した。
「京東(JD.com)」では、わずか8秒で65インチテレビの販売台数が1万台を超え、1分以内にロボット掃除機が1万台余り売れた。
「当当(Dangdang)」で1分間に売れた書籍は233万冊に上り、これは大・中型図書館の蔵書冊数に相当する。
独身の日と呼ばれる11月11日のECセール「ダブル11」で、今年は午前0時を1時間3分59秒過ぎたところで天猫の取引額が1000億元の大台に乗った。2018年に比べて43分27秒早く、過去最速を更新した。また、11月1日午前0時から11日午前0時までに京東での注文金額は累計1313億元に上った。
数字が「ダブル11」の全てではない。天猫及び「淘宝(タオバオ)」総裁の蒋凡氏は、今年の「ダブル11」で新消費の勢いが表れ、新たな消費者や消費供給、消費シーンが大量に出現したとの見方を示す。