米国で11月29日からホリデーショッピングシーズンを迎える。売上総額が前例のない1兆米ドルを超えると予測する機関がある一方、サイクルの短縮や市場の変動、既存小売業者が苦境に直面していることなどが影響し、消費額の増加は限られるとの見方が優勢だ。
オンラインショッピングの盛り上がりと不確定な貿易情勢が米小売業者の業績に足手まといとなっている。
小売業者のザ・ホーム・デポとコールズはいずれも第3四半期決算が想定を下回り、通年の予想利益も引き下げた。なかでも、コールズが通年予想を引き下げるのは2度目となる。
報道によると、ザ・ホーム・デポの第3四半期の既存店売上高は前年同期に比べ3.6%増えたが、アナリストの予想増加率4.7%には届かず、純利益も27億7000万米ドルで、前年同期の28億7000万米ドルを下回った。コールズの既存店売上高は前年同期比0.4%の微増となり、パフォーマンスがここ数四半期に比べ改善したが、増加率が市場予想を下回っている。
ブルームバーグ業界リサーチアナリストのゴーヤル氏は、「売上高の軟調なパフォーマンスは、小売業者にとって最も重要な年末の業績が理想的な水準になるのかという懸念抱かせる」と話した。