本日(26日)の取引終了後、MSCIにとって年内最大のA株ウエート拡大が正式に発効する。MSCIは2018年よりA株のウエートを4回拡大している。拡大発効後に上海・深セン株式市場で株価が高騰し、北上資金も大量に流入した。それでは今回の拡大後、A株はどこに向かうのだろうか。資金はどこに流れるのだろうか。
4回のウエート拡大でA株が3回高騰
A株は2018年5月31日の取引終了後、正式にMSCI新興国株式指数に組み入れられた。MSCIはA株組み入れについて、2013年6月より世界から意見を求めていた。
MSCIのウエート拡大から1カ月経過すると、北上資金が大量に流入した(最多で650億元弱)。Windのデータによると、2018年6月の北上資金の純流入額は284億9200万元、2018年9月は175億7900万元、2019年6月は426億300万元、2019年9月は646億6200万元。
8月(直近)のウエート拡大後、前海開源基金チーフエコノミスト、中新経緯客員専門家の楊徳竜氏は「A株市場は世界の資本市場において、価値が過小評価されている場だ。世界3大指数(MSCI、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス、FTSE Russell)はA株のウエートを拡大しているが、これは国際資本のA株市場に対する全体的な評価を示している」と指摘した。
A株、3000億元の資金が流入か
MSCIの計画によると、A株の大型株組入比率は今回15%から20%に上がり、中型株組入比率は0%から20%に上がる。それでは今回の「年内最大規模」のMSCIウエート拡大は、A株にどれほど多くの国際資本をもたらすのだろうか。
中金公司の推算によると、この流入規模は2500億元から3000億元にのぼる見通しだ。今年5月と比べ約50%増、8月と比べ70%増となる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年11月26日