フランスのテレビ局は11月25日、「世界のサンタクロース玩具工場が移転か」という見出しの記事を掲載し、フィンランドの真っ白なサンタクロースの故郷から10万8000里離れているが、中国こそが本当の世界のクリスマス玩具製造の中心だと伝えた。広東省の多くの工場で、400万人が世界に出荷する年間400億個の玩具を生産している。
某玩具工場では、鐘社長の下で働く80人の従業員が1日600個以上のぬいぐるみを生産している。ゾウのぬいぐるみの出荷価格は30ユーロ、欧州市場では90~120ユーロで販売される。しかし、鐘社長に入る利益はわずか10%だという。10年あまりで、この玩具工場の従業員の給料は3倍以上になり、今では月収500~700ユーロになっている。
コストの持続的増加により、東南アジア諸国は中国工場の強力なライバルになった。ある工場は人件費を下げるために移転を決めた。しかし、多くの企業がイノベーションと良好な質に頼り、「模造するる側」から「模造される側」に変わっている。
某玩具工場の責任者によると、ベトナム、ラオス、タイなどの国の従業員の月収はわずか150ユーロだが、彼らの経験と技術は中国人労働者に及ばない。そのほか、東南アジアの多くの国がインフラが整っておらず、迅速な輸出ニーズを満たせない。