米エネルギー情報局が11月29日に発表したデータによると、米国の今年9月の原油と石油製品の輸出量は輸入量を上回り、70年で初めて石油輸出国になった。
データによると、米国の今年9月の石油輸出量は前年同期比18%増加し、1日平均約876万バレル。石油輸入量は12%減少し、1日平均約867万バレルで、約9万バレルの輸出超過となった。
日本の共同通信社は、米国が1949年に石油貿易の統計を開始して以来、単月の石油貿易が輸出超過となり石油輸出国になったのは初めてだと論じた。
米エネルギー情報局は11月上旬にエネルギーの短期展望を発表し、米国の2019年の石油貿易は輸入超過を維持し、1日平均超過額は52万バレルになるが、2020年は輸出超過となり、1日平均超過額は75万バレルに達すると予想した。
米CNNは2018年9月、米エネルギー省が米国は世界最大の石油生産国になると見込んでいると報道。
米エネルギー情報局が今年11月27日に発表した石油需給週報によると、米国の1日平均石油生産量は約1290万バレル。この数字はサウジアラビアとロシアの現時点の石油生産量を大幅に上回る。
国際エネルギー機関が今年9月に発表した報告によると、6月に米国はサウジアラビアを超えて世界最大の原油輸出国になった。米国メディアは昨年末、米国は一時的に原油輸出国になり、過去70年あまりの輸入依存を打破すると伝えた。しかし、輸出超過がどれほど続くかについては言及しなかった。
過去10年、米国のシェールオイルが台頭し、石油生産量は倍増し、世界のエネルギー構造を変えた。しかし、シェールオイルの発展には環境の代償が伴う。研究者は、米国のシェールオイル・ガス開発の水の使用量と廃棄量は2011年から大幅に増加しており、水圧破砕法による採掘は現地の水資源に著しい影響を及ぼしていると指摘した。
シェールオイル・ガス開発は主に水圧破砕法を使用し、高圧で化学物質と大量の水、泥砂の混合物を地下に注入し、油井付近の岩層を圧壊し、原油と天然ガスを採集する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年12月3日