OPPOのシェアの急速な拡大は、撮影性能と大きな関係があるようにみえる。ベトナム、インドネシア、タイの人々はSNSや自撮りを非常に好む。スマホカメラの使用頻度は非常に高い。自分の写真をスマホの待ち受け画面にすることは、タイやインドネシアではかなり一般的なことだ。
ドイツ調査企業のスタティスタのデータによると、インドネシアでフェイスブックを利用するユーザー数は7月までに1.3億人で、アメリカとインドに次ぐ世界第3位となっている。ベトナムは5800万人で第7位、タイは4600万人で8位だ。ベトナムでは地場のSNS“zalo”も流行している。タイではLINEなどチャットアプリが流行しており、友だち同士でお互いの写真をやり取りしている。
ベトナムでは、SNSで知らない人にアカウント申請をすることで、1000人のネットの友人を持つ人が数多くいる。「いいね!」を多くもらえる可愛い写真を写せるか否かが、スマホの生命線となっている。加えて価格も安いとなれば、消費者の支持を獲得できるもうなずける。
シャオミやファーウェイなど他の中国ブランドも人気上昇中だ。ビングループなど、ベトナム企業もスマホを発売しているため、競争の激化は避けられそうもない。OPPOの優位性がいつまで続くかは未知数である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年12月7日