今やネット通販はアフリカ諸国で新鮮なことではなくなっており、多くのアフリカ人がECサイトでの購入を選択している。アフリカEC業界は大きな発展のチャンスを迎えている。マッキンゼーの報告書によると、アフリカ人の間でインターネットの普及が進み、2025年にはネット通販が小売総額の10%を占めるようになる。アフリカのネット小売額は今後10年、毎年40%のペースで成長する。Statistaのデータによると、アフリカのEC創業チームの48.1%が西アフリカにある。南アフリカは27.3%、東アフリカは18.2%。主にナイジェリア、南ア、ケニアの3カ国に集中している。うちナイジェリアのECベンチャー企業は100社以上。
EC企業のKilimallは中国の創業者が2014年に創設した。現在はケニア、ウガンダ、ナイジェリアで事業展開しており、登録ユーザー数は1000万人弱、1日平均受注量は1万件以上。同社がケニアのB2C市場で占めるシェアは3割前後。同社アフリカ地区責任者である彭福氏は本紙に、「当社は今後5年で大半のアフリカ諸国をカバーする予定だ。アフリカのEC発展には外部の経験が必要だ。中国企業は成熟したECモデルと理念をもたらす」と述べた。
アリババのプラットフォームのデータによると、2019年度(2018年4月から2019年3月)のアフリカ製品輸入取引額は前年比98%増とほぼ倍増した。アフリカ製品の購入者は64%増。同時にプラットフォームにおけるアフリカ輸出製品の取引額は69%増となった。越境ECは中国・アフリカ貿易交流の新たな見所になりつつある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年12月14日