中国の王毅国務委員兼外交部長は現地時間14日にスロベニアの首都リュブリャナにて、スロベニアのツェラル副首相兼外相と会談し、共同記者会見を開いた。スロベニアの記者は、中米経済貿易協議第1段階貿易合意の詳細の妥結が、中国・EU経済貿易関係に及ぼす影響について質問した。王氏は次のように回答した。
中国は追加関税による経済貿易摩擦の解消に反対してきた。貿易戦争に勝者はないからだ。中国はまた一方的に圧力をかけるやり方にも反対している。世界貿易機関(WTO)のルールに合致しないからだ。双方のチームが意思疎通及び折衝を重ね、中米は第1段階の貿易合意の詳細について妥結した。米国側は追加関税を段階的に廃止することを約束した。この合意は双方の関心事の解消を目指すもので、相互尊重の精神を示している。これはまた平等な協議の結果でもある。この合意は中国経済の高品質発展の内的需要、中米両国民の共同の利益、国際社会の一致した願いに合致する。中米経済貿易関係の回復・安定及び正常な発展、低迷する世界経済への自信注入、国際貿易秩序の安定を促す。
現在の中米関係には依然として、重視し適切に処理すべき多くの問題が残されている。米国側が中国側と向き合い歩み寄り、食い違いを効果的に管理し、互恵協力を拡大し、協調・協力・安定を基調とする中米関係を促進することを願う。
中米は第1段階の貿易合意の詳細について妥結したが、これは第3国の正当かつ合法な権益に矛先を向けるものではなく、影響も及ぼさない。むしろこれは各国や世界にとって朗報だ。中米貿易協力はWTOルールに基づく。中国企業は市場化・商業化の原則に基づき、米国および各国からのより競争力の高い商品とサービスの輸入を拡大する。中国は改革開放を掘り下げており、中国の市場は拡大を続ける。これは米国にとってチャンスであり、欧州や各国にとってもチャンスだ。中国は一貫して保護主義に反対し、開放型経済の構築を主張している。各国は正常な貿易・投資に公正かつ差別なき環境を提供するべきだ。我々は各国企業が中国市場で平等に競争することを歓迎し、より多くの欧州諸国の優良商品の中国市場進出を歓迎する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年12月16日