「送料無料エリア」サービス、地下鉄の外地コードスキャン乗車など、住民の満足感と幸福感の向上は長江デルタ一体化推進の重点となっている。『長江デルタ地域一体化発展計画綱要』がこのほど発表された。うち、インフラ、公共サービス、環境保護などの各方面の内容は住民にどのような利益をもたらすのか。
生活がより便利に インフラ相互接続で都市間の距離が縮まる
『綱要』は、軌道上の長江デルタの構築、省間道路の開通が進み世界クラスの空港群体系がほぼ形成されたと示した。2023年までに、鉄道網の1万平方キロメートルあたり密集度は507キロメートルに、高速道路の100平方キロメートルあたり密集度は5キロメートルになる見通し。滬杭リニア、南通新空港、滬舟甬海峡道路など、『綱要』は一連の重大インフラプロジェクトに言及し、長江デルタの立体的交通体系に期待できるとした。
インフラ相互接続は中心都市と周辺都市の距離を縮める。上海市発展改革委員会の張忠偉副主任は、上海から蘇州まで、高速鉄道開通後の所要時間は20分になると話した。
全国初の省を跨ぐ軌道交通路線である上海地下鉄11号線は江蘇昆山花橋鎮まで延びる。花橋鎮に住み上海市長寧区で働く汪進さんは、「花橋駅から上海市中心の徐家匯まで、順調だと70~80分で着く」と話す。蘇州軌道交通S1線が着工し、将来的に11号線と花橋で繋がり、軌道交通の「東は上海、西は蘇州とつながる」という構造が形成され、上海大都市圏の影響力はさらに高まる。