2020年は小康社会の全面的な建設、第13次五カ年計画の締めくくりの一年だ。「2つの百年」奮闘目標の歴史的な合流地点に立つなか、来年の経済活動をいかに行うかが非常に重要になっている。先ほど開かれた中央経済活動会議では、2020年の経済活動の方針と方向が明確になり、社会各界で大反響を呼び共鳴を生んだ。
各種目標の達成には総合的な施策が必要
中央経済活動会議は今回、経済ガバナンス方法の最適化を系統的に導き出し、全局面の観念を強化し、各種目標の中で動的バランスを模索するとした。
「各種目標の中で動的バランスを模索するのは非常に難しいことだ」国務院発展研究センターマクロ経済研究部の張立群研究員によると、この「難しさ」は中国が発展方法のモデルチェンジ、経済構造の最適化、成長の動力の切り替えの難関突破の時期にあり、構造的・体制的・周期的問題が重なっているためだ。「すべての具体的な目標の実現には、各種政策手段の相互マッチングが必要だ」
「この過程において、経済の規模の合理的な成長と質の安定向上の間の動的バランスを維持することが極めて重要になる」
経済の規模の合理的な成長と質の安定向上を保証するためには、供給側の構造改革の深化に取り組み続けなければならない。
全体計画の強化で「政策の協同力」を発揮
「政策協同」「統一的な推進」「力の形成」など、中央経済活動会議は来年の経済に関する一連の重大手配を行った。政策の力の集約をより重視し、部門の横向きの連携をより強調し、システムの上下を連動させる方向性が透けて見える。
南京大学長江産業経済研究院長の劉志彪教授によると、会議の「財政政策、金融政策は消費、投資、雇用、産業、地域などの政策と力を合わせなければならない」は、総量性政策及び構造性政策の特徴を柔軟に調和させ、中国の経済構造問題の要点を突いており、マクロ政策が実態経済発展を軸とする方針を示している。
劉氏によると、会議は政策の系統性をより強調し、「重大政策の発表と調整は総合的な影響評価を行う」とした。これは全体計画、総合的な施策を強調しており、より全面的かつ効果的に内外の課題に対応できるようになる。
政策の「効果の可視度」を高める
中央経済活動会議は、「全面的で全体的な観念を樹立し、経済・社会の発展の法則を守る。重大政策の発表と調整は総合的な影響の評価を行い、政策の実施を徹底する。さまざまな形式主義、官僚主義を撲滅する」とした。
蘭州大学経済学院の魏麗莉教授は「政策の実施は執行力に注意する。力が不足しても、強すぎてもならない。政策発表前、執行後に合理的に評価することで、実施の効果を確保する」と述べた。
インタビューに応じた各界の関係者によると、「戦略3割、執行7割」という中央経済活動会議の精神は実務的で、「取り組む」ことを優先している。より大きく苦しい努力をする決意により、新時代に新たなことを成し遂げる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年12月16日