中米の第1段階の貿易合意、業界関係者は不確実性の縮小に期待

中米の第1段階の貿易合意、業界関係者は不確実性の縮小に期待。

タグ:中米の第1段階の貿易合意

発信時間:2019-12-16 15:08:26 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 15日に取材に応じた複数の業界関係者は、中米の第1段階の貿易合意の詳細の妥結は、対外的に積極的なシグナルを発したと述べた。これは中米経済貿易協力を促進し、市場の不確実性のリスクも縮小しており、中米両国及び世界の経済にとってメリットになるというのだ。


 北京大学光華管理学院の劉俏院長は「これは世界最大の2つの経済体である中米が、対話と協議により経済貿易の食い違いを一歩ずつ解消し、共通認識を拡大できることを意味する。中国の経済発展の自信を強めるだけでなく、米国経済及び世界経済にとって有利だ」と述べた。


 中央銀行金融政策委員会委員、清華大学国家金融研究院研究員の馬駿氏は、「中米の妥結の積極的な意義は、共倒れとなる経済の衝撃を回避し、来年の両国経済が安定的に発展するための基礎を提供し、世界経済が直面する不確実性を減らした点にある」と指摘した。


 馬氏は「不確実性の減少は、中米両国及び世界の消費者・投資家の自信を深める。これは中国のマクロ政策の実施、マクロ・レバレッジ率の安定にとって有利だ。合意が発した情報も、中国の改革開放の大きな方向と一致する」と述べた。


 合意の良し悪しは市場と企業が決める。


 国泰君安チーフマクロアナリストの高瑞東氏は、「第1段階の合意に伴い、市場の期待感と自信が回復する。不確実性が縮小・緩和し、金融市場が安定化する。金融の開放度の向上、金融市場の制度と商品の改善に伴い、中国金融機関はサービスの質と効率をさらに高めることで、全体的な競争力を強化し続ける」と述べた。


 江蘇省の恒潤進出口有限公司の兪敏総経理は記者に、「中米の第1段階の貿易合意により、企業は前向きに発展する自信を深める。国の高品質発展を促進する一連の計画も、企業の発展により十分な動力を与える。良好な流れが続き、貿易及び製造業の発展の自信を深めることを願う」と話した。


 中米の第1段階の貿易合意に関する中国側の声明によると、中国側の企業は世界貿易機関(WTO)のルール、及び市場化・商業化の原則に基づき、米国を含む各国からの高品質かつ競争力を持つ商品・サービスの輸入を拡大する。


 農業分野の貿易協力の拡大は、その重要内容だ。中国食品土畜進出口商会の于露副会長は、「第1段階の合意の詳細の妥結は、農産物の輸出入にとって互恵・ウィンウィンであり、企業が望んだ成果だ。双方はそこから確かなメリットを手にすることができる」と分析した。中米の農業は相互補完関係が強く、大豆、豚肉、とうもろこしなどが米国側の主力農産物になっている。合意内容が実施されれば、中国は米国産農産物の輸入を増やし、国内の農産物供給の不足を補う。


 中国現代国際関係研究院の陳鳳英研究員は、「中国の改革開放は常に自発的に実行中だ。中国側が今回の声明で示した改革の方向は、中国の既定の方針であり、自国の発展の需要に基づくものだ」と述べた。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年12月16日

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