「長征3号甲」ロケット、今年の偉業を振り返る

「長征3号甲」ロケット、今年の偉業を振り返る。

タグ:長征3号甲 ロケット

発信時間:2019-12-17 14:01:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 今年は「長征3号甲」シリーズのロケットにとって並々ならぬ1年だった。北斗測位衛星の打ち上げ任務で全勝し、長征3号甲は5年連続で中国打ち上げ回数トップになった。


 12連勝


 長征3号甲は今年1月11日から12月16日にかけて12回打ち上げられ、12連勝を収めた。


 長征3号甲は12回の打ち上げで衛星15基を宇宙に送り込んだ。うち通信衛星は4基、地球軌道データ中継衛星は1基、北斗測位衛星は10基。


 成功率100%、北斗測位衛星の打ち上げで全勝を記録


 2007年に1基目となる北斗2号測位試験衛星を打ち上げてから12年に渡り、長征3号甲は38回の打ち上げ成功により北斗測位衛星53基を予定の軌道上に送り込んだ。それよりも先に打ち上げられていた北斗測位試験衛星も加えるならば、長征3号甲は42回の打ち上げと100%の成功率により、北斗測位衛星57基を軌道上に送り込んだことになる。


 300回の飛躍、中国宇宙事業の新たな節目に


 「長征3号乙」ロケットは今年3月10日に西昌衛星発射センターから打ち上げられ、「中星6C」衛星を宇宙に送り込んだ。中国の長征シリーズの打ち上げはこれで300回目となった。


 長征シリーズは最初の100回の打ち上げに37年の時を費やしたが、次の100回は7年余り、その次の100回はわずか4年余りだった。この100回毎の間隔の縮小は、中国のロケット技術の進歩、それから中国宇宙事業の発展及び総合的な国力の強化を反映している。


 5年連続で中国打ち上げ回数トップ


 通年で12回の打ち上げ任務を完了した。これにて長征3号甲は5年連続で、長征ファミリーの打ち上げ回数トップになった。


 研究チームは常態化集中打ち上げに対応するため、中国のロケット研究開発の新モデルを絶えず模索し、製品化、複数任務並行出荷・打ち上げなどの新方法を掲げた。これにより液体燃料ロケットの開発・生産能力を年間2−3発から8−10発に拡大した。打ち上げ期間を60日から21日に短縮し、打ち上げチームを300人から約100人に縮小した。集中打ち上げ任務の順調な成功、ロケット管理技術の革新の基礎を固めた。研究チームは現在、精密フロー管理の研究を行っており、ロケットの信頼性を絶えず高めるため努力している。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年12月17日

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