中国の若者の消費者金融の実態を示す国内初の報告書、「中国消費若者負債状況報告書」が発表された。同報告書によると、若者の42.1%が消費類信用貸付のみを利用し、同月中に返済すると回答した。多くの若者は利子が発生しないうちにカードの清算を終え、信用貸付サービスを「節約型」決済ツールとして使用している。
「90後青年生活形態報告書」によると、中国の若い世代は高級品や高額の消費に意欲的ではなく、「実質的」な消費を求めている。ある商品を所有することが高品質な生活であるとは考えない。彼らにとっての最終目的とは口座の「残高」ではなく、生活の夢だ。
実際に90後(90年代生まれの若者)は、より高い消費力をつけるためには努力が必要なことを最もよく理解している世代だ。「鉄の食い扶持」に憧れる70後や80後とは異なり、多くの90後は「スラッシュ青年(複数の職業を掛け持ちする若者)」になっている。
複数の職業は複数の収入源を意味する。これからも稼げるという自分の能力への自信により、彼らは事前に適度な消費をすることに慣れている。返済の圧力を恐れていない。
消費者金融に頻繁に触れる90後は、親の世代を上回る信用の意識を持っている。データによると、90後の99%が消費後に期限通りに返済しており、平均値を上回っている。ごく少数のケースを除き、90後には消費を好むイメージがあるが、その多くが開放的かつ理性的な消費の意識を持つことが分かる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年12月28日