スマート動車組「復興号」のG8811号列車が30日8時30分に時間どおり北京北駅を出発し、北京2022年冬季五輪・パラリンピック張家口エリアの太子城駅に向かった。これにて京張高速鉄道が正式に開通し、運営を開始した。中国の高速鉄道の営業距離は3万5000キロを突破した。北京冬季五輪の準備も重要な節目を迎えた。北京から張家口太子城の冬季五輪メイン会場への移動時間は4時間弱だったが、復興号に乗れば1時間内に到着できる。冬季五輪会場が本当に玄関先になった。
スマート京張高速鉄道体験列車には、標準仕様と五輪仕様がある。1本目の列車は五輪仕様で、車両の連結部分にはスキー板をしまえる棚が設置された。ドーピング検査サンプルキット保管エリアは、冬季五輪のドーピング検査に便利な条件を提供した。食堂車の照明は星の光をイメージしており、五輪マークを描くことができる。ビジネス席にはワイヤレス充電、加熱、マッサージなどの機能が搭載されている。
スマート京張高速鉄道体験列車には多くのハイテクが集結している。初めて車掌付き添いの自動運転が実現した。車掌はボタンを押すだけで自動的に発車し、区間内を自動で運行できる。駅では自動的に停車し、ドアが自動で開かれる。列車が頻繁にトンネルを通過するため、スマート制御により車内の圧力の変化を緩やかにする。また事前に照明や車窓の色などを調整することで、視覚的な衝撃を弱める。座席は移動が可能で、車椅子を増やすことができる。冬季パラリンピックにより多くのバリアフリーサービスを提供する。
5号車は多機能車両だ。冬季五輪の期間中、ここはメディアの仕事場になる。専用の座席には48人が座れる。引き伸ばせる机、コンセントなどが記者の仕事に役立てられる。記者も5Gネットワークにより冬季五輪の生中継を視聴できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年12月31日