露メディアの報道によると、中国とイスラエルが2020年に自由貿易区を建設する見通しだ。これは、両国が2019年に関係を深めた成果の一つとなる。米国がイスラエルに圧力をかけているが、中国とイスラエルの自由貿易区建設を阻むことはできないとみられている。
露『スプートニク』は先ごろ、中国とロシアが何年も前に開始した自由貿易区建設をめぐる交渉は、2020年に終了する可能性があると伝えた。ロシア科学院東方学研究所専門家のドミトリー・マリアシス氏は、イスラエル新政府の組閣後に、最終的な合意文書がまとめられるとの見方を示している。
報道によると、一部のウォッチャーたちは、米国とイスラエルの関係が、中国とイスラエルが進める自由貿易区の協議に一定の影響を及ぼすと指摘。中国とイスラエルの協力において生じる全ての事柄が、中東地区の主要同盟国に対する米国の影響力がどの程度かを検証することになると分析した。
ドミトリー・マリアシス氏は、「イスラエルが外交において一貫して自国の独立性をアピールしていることは、ロシアとの関係からみて取れる。従って、対中関係でも自主権を主張するだろう」と話した。