中国で最近、「中国銀保監会の銀行業と保険業のハイクオリティな発展の推進に関する指導意見」が発表された。
「意見」では、融資構造の最適化において銀行・保険機関の大きな作用を発揮させる方針が示された。なかでも、「企業年金、職業年金、各種健康・介護保険業務の発展に注力し、居住民の貯蓄を資本市場の長期資金へと効果的に転化させることを促進する」という新たな表現が注目を集めている。
中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)首席リスク官兼弁公庁主任、報道官の肖遠企氏は6日、メディアブリーフィングで、「多くのチャンネルを通じて居住民の貯蓄を資本市場の長期資金へと効果的に転化することを促進することのキーポイントは、債券市場の機関投資家を含む資本市場の育成であり、貯蓄を株式市場へ直接流入させるわけではない」と話した。中国で間接金融の比率が高く、直接金融の割合が低いなか、中央政府も多様な資本市場の発展を図る政策を打ち出してきた。政策実現のため、居住民の貯蓄が機関投資家を通じて資本市場に流入することを後押しすることが必要だとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年1月9日