中国汽車工業協会が1月13日に公表した2019年の販売データによると、19年の中国の自動車販売台数は2576万9000台で前年比8.2%減少し、中国の自動車生産・販売台数は2年連続の減少となった。うち、新エネルギー車販売台数は120万6000台で4%減少。2009年に新エネ車産業の大々的な推進を開始して以来、初の減少となる。
業界関係者によると、2019年11月以降、新エネ車販売台数は後退前の平均水準に戻った。これは補助金減額の悪影響が回復段階にあり、新エネ車発展の長期的な好転は変化していないことを示す。
2019年、中国の自動車産業が直面する圧力は拡大し、生産・販売台数と業界の主要経済指標はいずれもマイナス成長となった。月ごとに見るとマイナス成長が続き、上半期の下げ幅は特に大きい。下半期は徐々に好転し、12月の販売台数は0.1%の小幅減少で前年同期にほぼ並んだ。
2019年の自動車市場は冷え込み、2018年の28年ぶりの減少に続き、生産・販売台数は2年連続の減少となった。
複数の要因が2019年の自動車市場に影響した。中国汽車工業協会は、自動車分野の消費刺激策の実施の遅れ、予想通りの効果がなく消費者が自動車購入を先送りしたこと、国六排出基準の予定より早い実施、増値税引き下げが消費者の値下げ予想を引き起こしたことなどが要因だと見ている。中でも、国六排出基準の予定より早い実施は自動車市場に大きなダメージを与えた。今回の基準切り替えは予定よりかなり早く、また実施区域が多く、影響範囲が広く、消費者の心理、メーカーの生産計画、販売業車に大きな影響をもたらした。