ロイター通信の13日の報道によると、中国自動車メーカーの吉利は現在、英国老舗自動車メーカーのアストンマーティンへの出資を目指しているが、具体的な出資案については現在明らかになっていない。ところが、双方の協力には大きな不確実性が残されているとする情報もある。
ロイター通信は消息筋の話として、吉利とアストンマーティンが後者への出資の可能性を模索中と伝えた。英スカイニュースによると、吉利が約2億ポンドを出資し、アストンマーティンの19.9%の株式を取得する計画を立てている。ところが双方は接触・交渉中だが、最終的な出資案については確定していないという説もある。別の中国企業、世界最大のリチウム電池サプライヤーである寧徳時代もアストンマーティンと交渉中だ。昨年末に伝わった情報によると、カナダの億万長者のローレンス・ストロール氏も、アストンマーティンへの出資を準備している。関係者は現在コメントを控えている。
フィナンシャル・タイムズは、新たに台頭した自動車メーカーの代表格である吉利集団は、中国車の新たな国際的なイメージの樹立を積極的に支援していると伝えた。今回の出資が実現すれば、アストンマーティンはボルボ、ロータス、ダイムラーに続き、吉利が4番目に出資する外国自動車ブランドになる。しかしアストンマーティンは優良資産ではなく、吉利は投資プランを慎重に検討中とする見方もある。
ロイター通信によると、アストンマーティンは現在の不利な局面を打開し、投資家の信頼を取り戻し、新型車の開発資金を集めるため、外からの資金調達を必要としている。この107年の歴史を持つ、スーパーカーで知られる英国の自動車メーカーは現在、赤字の危機に陥っている。アストンマーティンの昨年の販売台数は約5800台で、前年比で7%減少した。同社の時価総額も前年の約50億ポンドから一気に15億ポンドに縮小した。同社の株価は昨年、60%以上も下落した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年1月14日