中国鋼鉄工業協会(中鋼協)を13日に取材した記者によると、中国の鉄鋼業界では2020年に、供給側構造改革の成果が強固なものとなり、新たに生産能力を増やすことが厳しく禁じられる見通しだ。
中鋼協の責任者は、ここ5年にわたって鉄鋼業界が全体的に安定運行され、安定を保ちながら向上したとの見解を示した。一方で懸念される問題もあり、特に2019年にみられた生産能力の急増、鉄鉱石価格の大幅な上昇、環境保護圧力の拡大などについては、関係者が早急に注目かつ解決しなければならないとしている。
中鋼協の統計によると、2019年の中国の粗鋼生産量は9億8000万トン前後で、過去5年で累計1億7600万トン増え、年間増加率は21.9%に達する見込み。重点統計鉄鋼企業は、2015年の846億8800万元の赤字から2019年には1800億元の黒字に転じ、企業の負債構成比率は約7.5ポイント低下した可能性がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年1月14日