海外メディアによると、植物由来の人工肉メーカー「珍肉公司」が年内に200万ドル(1ドル=約6.9元)の資金調達を行う計画だ。中国市場における影響力を強化し、米国の競合他社との競争に備えるという。
珍肉公司の創業者によると、同社は現在、欧州や米国、中国の投資家らと資金調達に向けた協議を重ねているという。ロシアの通信社スプートニク電子版が13日、米国のメディア報道を引用して伝えた。
同紙によると、中国市場は人工肉メーカーにとって巨大な商機をつかむ場となっている。代替食品の普及を推奨する米国のNPO組織「グッド・フード・インスティテュート」のまとめによると、2018年の中国における人工肉の生産額は前年比14.2%増の8億8380万ドルに上った。一方、同年の米国における植物由来の人工肉市場の規模は6億8400万ドルだった。
大手企業間ですでに熾烈な競争が展開されており、中小企業が中国市場でわずかなシェアを確保するのも容易ではない。米フードテック企業「インポッシブル・フーズ」のパトリック・ブラウンCEOは、中国市場を巨大な商機とみる。中国は世界最大の豚肉・豚肉加工品の消費国だとして、先ごろ中国で人工肉を発売した。同じく米フードテック企業の「ビヨンド・ミート」も年内に中国での生産開始を目指す考えを明らかにした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年1月15日