蘇州工業園区は積極的に国家戦略に溶け込み、蘇州自由貿易片区の建設というチャンスをつかみ、投資の「リピーター」を迎えた。未来に向け邁進するための大きな底力をつけた。
昔の蘇州市東部は畑ばかりだったが、畑は今や新しい市街地になった。フィリップス、ハッチンソン、シグ・コンビブロック、MODULA、ジョージフィッシャーなど、園区は5大外資プロジェクトの20億元の投資を迎えた。
中国の改革開放の「試験田」である園区は常に、外資が注目する人気投資先だ。園区の20数年に渡る実行ベース外資導入額は312億7000万ドルで、貿易額は1兆ドルにのぼる。昨年第1−3四半期だけでも、全区の新規登録外資は12億ドル以上にのぼった。
外向き型経済は、園区発展の重要な支柱だ。園区は産業レベルをいかに引き上げるべきかを常に把握している。産業モデルチェンジ・アップグレードや高品質発展にふさわしくないプロジェクトの建設を認めていない。
より系統的にプロジェクトのレベルと、産出の総合的な効果を高めるため、園区は重点産業マップを作成した。製造業の「製造+研究開発+マーケティング+サービス」のモデルチェンジ、製造工場の企業本部へのモデルチェンジ、コスト中心から価値中心へのモデルチェンジを推進している。園区は開放と革新の融合、産業チェーンと革新チェーンの連結を奨励している。現在まで500社弱の研究開発センターと技術センターを集めており、認定済みグローバル企業地域本部及び機能性機関は40社にのぼり、全省の26%を占めている。
多くの外資プロジェクトが連日開業し、外国人投資家が挨拶の中で園区の「専門的で行き届いた親しみやすいサービス」という魅力とメリットを取り上げた。
「蘇州工業園区ビジネス環境改善行動プラン」が昨年7月、正式に発表された。30件の主要任務、122件の任務リストを含む「一括計画」は、企業の手続きのスリム化、企業のランニングコストの削減などの次元から着手し、園区の改革深化に向けた大きな一歩を踏み出した。昨年9月に蘇州自由貿易片区が正式に設立され、園区は一連の政策のボーナスを急ピッチで打ち出した。「外商投資のさらなる促進に関する若干の意見」の発表・施行は、外資参入条件の緩和、外資導入、外資サービス改善、外資の合法的な権益の保護という4つの面から、外資系企業の園区における投資・発展の自信をさらに強化する。
手続きのさらなるスリム化。AI審査・批准システムにより、外資系企業の登録住所変更・記録にかかる時間を従来の1営業日から現在の1−2分に短縮し、全過程の無人化を実現した。
ランニングコストのさらなる削減。「関助融」プロジェクトなどの各種制度革新を展開し、工業企業の資源集約利用の評価、貿易多元化試行などの優遇策の実施を掘り下げる。制度のボーナスにより園区内の外資系企業のコスト削減、革新による発展に大きな動力をもたらす。
後方支援のさらなるアップグレード。人材への細やかな配慮を示し、高級人材サービス向けのスムーズなグリーンルートを整備し、革新・創業や便利な出入国などの全面的なコンサルティングとサポートを提供する。
園区関連部門の責任者は「以前多くの外資系企業は製造ラインを園区に建設するだけだったが、ビジネス環境の改善に伴い研究開発、サービスなども徐々に移転してくるようになった。グループ本部における中国法人の地位が上がっている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年1月25日