高速鉄道網が拡大、各省の都市を結ぶ

高速鉄道網が拡大、各省の都市を結ぶ。

タグ:高速鉄道網

発信時間:2020-01-25 09:25:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 高速鉄道の開通・運行が増えるにつれ、「すべての市が高速鉄道・動車組でつながる」が、多くの省で現実になっている。


 安徽省と江蘇省はこれを実現した。長江デルタの高速鉄道網がさらに拡大し、高速鉄道が22本にのぼっている。動車組は上海市・江蘇省・浙江省・安徽省の40の地級都市を結んでいる。長江デルタの鉄道営業距離は年末までに1万3000キロに達し、うち高速鉄道が5300キロ以上にのぼる見通しだ。


 長江デルタのみならず、「すべての市が高速鉄道でつながる」は東から西へ、南から北へと全国的に拡大している。昌贛高速鉄道が開通し、江西省が「すべての市が高速鉄道・動車組でつながる」を実現した。山東省は年末までに済南市・青島市を中心とする「1・2・3時間」高速鉄道交通圏をほぼ形成するとした。広西チワン族自治区は、年内に「すべての市が高速鉄道でつながる」をほぼ実現し、南寧市を中心とする高速鉄道交通圏を建設すると宣言した。陝西省は5000億元以上の投資により、年内に「すべての市が高速鉄道でつながる」の実現を目指すことを明らかにした。他にも湖北省、湖南省、貴州省なども数年内に「すべての市が高速鉄道でつながる」に関する計画を打ち出した。福建省はすでに率先してこれを実現している。


 中国社会科学院農村発展研究所の魏後凱所長は、「10年弱のスムーズな建設により、中国の高速鉄道の営業距離は世界全体の3分の2以上に達し、世界一になった。中国は世界で唯一の、高速鉄道網を持つ国になった。高速鉄道の開通・運行が増えるにつれ、一般人の移動がより便利になり、各地の経済・文化・技術交流、地域間の経済協調発展が促進される」と指摘した。


 国務院発展研究センター社会発展部の丁寧寧研究員は、「高速鉄道は中国の都市化・工業化を加速し、鉄道沿線の回廊産業経済ベルトの形成、地域間の分業の拡大を促し、国内市場の統一性を高める。多くの高速鉄道の運行に伴い、農村部流動人口の都市部進出を促し、雇用機会を大幅に拡大する」と分析した。


 「高速鉄道がもたらす利便性とメリットは顕著だが、課題についても注目すべきだ。全体的な発展の角度から見ると、高速鉄道が開通していない都市は人材・資本・技術などの競争力が不足する。すでに高速鉄道が開通しているが発展が不十分な地域は、サイフォンの原理がもたらす課題に直面しうる。人口・資源などの外部流出が加速し、地域間の格差を拡大する可能性がある」魏氏によると、まだ高速鉄道が開通していない地域と都市が多いため、今後は高速鉄道のネットワーク化の推進を加速し、不均衡・不十分の問題を解消する必要がある。中西部地区、発展途上地域の高速鉄道の建設を推進しなければならない。また高速鉄道駅の周辺地域及びその他の交通手段との連結を強化し、現地に適した産業を発展させ、サイフォンの原理がもたらす悪影響を弱める効果的な措置を講じるべきだ。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年1月25日

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