国際通貨基金(IMF)のクリスタリナ・ゲオルギエバ専務理事は12日、IMFが新型肺炎による全面的影響を評価するためのデータを収集していることを明かした。ゲオルギエバ氏は、中国経済はV字型の成長となる可能性が最も高いと見ている。
ゲオルギエバ氏は同日、ワシントン本部で、IMFは新型肺炎が世界経済に及ぼす影響の全面的評価を開始したが、まだ多くの不確定性があると述べた。経済見通しについては、工場の操業再開や在庫の補充に伴い、中国経済は急速に回復する見通し。また、V字型の成長となる可能性が最も高く、経済活動は下降後に急速に回復し、新型肺炎の中国経済への影響は比較的抑えられるという。
新型肺炎の世界経済への影響について、ゲオルギエバ氏は「経済とバリューチェーンへの影響にはまだ不確定性がある。2003年のSARS流行時と比べて、中国経済の世界における意義はかなり大きく、世界経済に占める割合は8%から19%に上昇し、アジアと世界その他の地域の一体化レベルも高くなった。中国経済の回復に伴い、世界経済が受ける影響も抑えられる」との見解を示した。
また、ゲオルギエバ氏は、「向こう1週間から10日以内にさらに多くのデータを発表し、IMFは新型肺炎の経済への影響を細かく評価し、経済予想を調整する」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月14日