「今年の新年は、贈り物で受け取りたいのはマスクだけだ」これは今年の春節、中国の一般人の本音だったと思われる。急な感染症対策の需要、さらに春節連休中の生産停止、原材料・補助材料の在庫の不足、物流の遅れなどが重なり、全国各地でマスク不足が発生した。
ところが関係者の共同の努力により、中国のマスク生産量は今月2日より日一日と増加している。最新データによると、11日現在の全国マスク生産能力利用率は94%にのぼる。マスクを自由に購入できる日が近づいている。
最新データ 全国のマスク生産能力利用率が94%に
工業・情報化部が先ほど発表したデータによると、中国のマスク生産能力は全体で1日あたり2000万枚以上で世界最大。マスクが不足しているのは、春節中に企業が休みに入ったからだ。しかし関係者の共同の努力により、中国のマスク生産量は今月2日より日一日と増加している。
国務院共同予防・抑制メカニズムが13日に開いた記者会見の席上、国家発展改革委員会産業発展司一級巡視員の夏農氏は、中国のマスク生産再開状況の最新情報を発表した。11日現在の全国マスク生産能力利用率は94%にのぼる。特に最前線の感染予防に必要な医療用N95マスクの生産能力利用率は128%に達しており、8省では100%以上にのぼっている。医療用非N95マスクの生産能力利用率は106%に達しており、10省では100%以上にのぼっている。
また全国各業界の稼働再開に伴い防護物資、特にマスクの需要が激増する。マスクの供給は依然として大きな課題に直面している。
夏氏は「一部のマスク企業はまだフル稼働していない。これらの企業が生産能力のフル活用を急ぎ、早急にフル稼働を実現することを願う」と述べた。国務院新聞弁公室が11日に開いた記者会見において、国家発展改革委員会社会発展司の王暁理司長は、「フル稼働」について「彼らが2班・3班体制で24時間連続稼働し、人は休んでも機械を動かすことで最大限に生産することを奨励する」と述べた。
夏氏によると、今後はマスク生産及び生産能力拡大の取り組みを続ける。まず、生産監督・配置をさらに強化し、企業の生産における問題を直ちに解消する。安全生産及び製品の質を保証した上で、全面的な生産達成、計画以上の生産を目指す。次に、感染対策の需要に基づき、マスク生産能力拡大特別活動を継続する。医療用、特に医療用N95マスクの生産をさらに拡大する。それから、重要設備及び原材料・補助材料の供給・調節をさらに強化し、プロジェクト建設の実施と順調な生産計画達成を保証する。同時に、重点省及び業界について、使用割当などの手段により重点的な需要を着実に満たす。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月14日