新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、各国の有識者らはこのほど新華社の取材に対し、「感染拡大の脅威は人類が直面する共通の試練だ」との見方を示した。多くの国で「世界は一つの家族だ」とする考えが芽生えるようになっており、中国と協力して感染症に向き合おうとする姿勢は、「人類運命共同体」の理念の表れといえよう。
マレーシア中国公共関係協会の顔天禄副会長は、「感染拡大が続くなか、多くの国が自発的に中国とともに感染拡大防止に向けた取り組みを支援しており、人類運命共同体を構築することの重要性をあらわしている」としたうえで次のように述べた。
「人類の健康と幸福は国際社会にとって共通の財産であり義務でもある。新型コロナウイルスの感染拡大に直面して、国際社会には『世界は一つの家族だ』とする気持ちが芽生えた。その気持ちは心のこもった支援の手を差し伸べる形で示されている。人類運命共同体の理念をあらわすものであり、中国と協力しあって困難を乗り切ろうとする気持ちのあらわれでもある」
フランス・パリ第8大学のピエール・ピカール教授は、「ウイルスに国境はない」と指摘。各国の国民や医療関係者、研究者らが感染拡大防止に向けて一致団結し協力したことは、人類運命共同体の理念のあらわれだと述べた。中国と世界が重大な試練に直面するなか、知識と経験を分かち合いながら、ともに試練に取り組めば、より良い未来を築くことができるとの見方を示した。