また、「衛生危機が経済に持続的影響をもたらすと考える理由はなく、家庭と企業に債務弁済の必要があるため、長期的な成長鈍化は金融危機の出現につながる」と述べた。
一方、IMFの元チーフエコノミストで米カリフォルニア大学バークレー校教授のモーリス・オブストフェルド氏は、世界経済の深刻な鈍化はすでに回避困難な状況になっているとの見解を示した。
IMFの元チーフエコノミストでピーターソン国際経済研究所の上席研究員のオリヴィエ・ブランシャール氏は、「(世界経済が)2020年1~6月にマイナス成長になるのは間違いないだろう。下半期の状況は感染症がいつピークに達するかで決まる。自分の予想では、下半期もマイナス成長を維持する」と話した。
IMF元チーフエコノミスでインド中央銀行元総裁のラグラム・ラジャン氏は、どの国の経済ダメージ度も当局が感染症抑制に成功するかで決まり、当局が断固たる行動を迅速にとることを望むとし、「いかなる先延ばしの手段もシステムにより大きな圧力をもたらす」と述べた。
ラジャン氏は、長期的な感染症流行は第二の影響をもたらし、労働者の失業、需要のさらなる低下、さらに長期的自信の低下につながると警告した。
IMFは世界衰退の定義を経済成長率(正常時は年間3.5%至4%)2.5%以下と定義している。
IMFは、新型コロナウイルスによる影響は「顕著」となり、2020年の世界経済の成長率は2019年の2.9%を下回るとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年3月18日