3月18日、米株式市場は再び暴落し、今月4回目、史上5回目のサーキットブレーカー発動となった。3月18日、ダウ平均株価は2月19日の高水準と比べて約10000ポイント低下し、下げ幅は34%に達した。ナスダックは2828ポイント、28.8%下落、S&P500指数は988ポイント、29.2%下落した。米株式市場は2019年始めの水準にほぼ戻った。わずか10日で4回もサーキットブレーカーが発動されたことは、バブル崩壊が起きることを再び示した。
FRBは必死に市場救済、米株に効果なし
米連邦準備制度理事会(FRB)は市場の不安を緩和し、トランプ大統領の利下げ要請に応じるため、3月17日から18日に開かれる公開市場委員会を待たずに3月3日に基準金利を0.5%引き下げることを発表した。
しかし、この措置は市場をなだめることができず、3月9日の寄り付きでS&P500指数は7%下落し、今月最初のサーキットブレーカー発動となった。その後、12日、16日、18日にもサーキットブレーカーが発動され、10日で4回の最多を記録した。
株式市場は市場の自信を示す最も敏感なバロメーターであり、予想による影響が大きい。新型コロナウイルス感染症の蔓延により、米国民の不安が高まり、株式市場にも影響した。しかし、今回の株価大暴落は貸倒と不良資産によって起きた金融危機と異なり、流動性不足による市場収縮でもなく、実体経済活動が感染症流行の影響でパニック収縮となることへの懸念によるもので、金融政策のリスクヘッジ効果は限られている。