中国が13年ぶりに特別国債発行へ 規模4兆元に達する見通し

中国が13年ぶりに特別国債発行へ 規模4兆元に達する見通し。

タグ:特別国債

発信時間:2020-03-30 15:01:06 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 新型コロナウイルス感染症の流行と中国経済のモデル転換が合わさった肝心な時期、中国は特別国債の発行を提起した。3月27日に開かれた中共中央政治局会議は、マクロ政策の調整と実施を強化し、積極的対応の一連のマクロ政策措置を研究し、積極的な財政政策をより積極的に行い、安定した金融政策を柔軟かつ適切に行い、財政赤字率を適度に引き上げ、特別国債を発行し、地方政府特別債の規模を増やし、貸出基準金利の低下を促し、流動性の合理的な充足を維持する必要があると示した。


 中信証券固定収益チーフアナリストの明明氏は『証券日報』の取材に対し、「財政政策の有力な取っ掛かりとして、市場は赤字率の引き上げと地方政府特別債の限度額引き上げをすでに予期していた。今回の政治局会議は特別国債の発行を提起し、積極的な財政政策をより積極的に行えるよう助力する」と述べた。


 中国は過去に、特別国債を1998年と2007年に発行したことがある。過去2回の発行時期と効果を見ると、特別国債は経済変動を緩和する積極的財政措置として、内需刺激と消費けん引に大きく作用し、国内経済の安定かつ急速な発展を維持した。


 馮琳氏は、特別国債の特別な点について以下のように述べた。1つ目は、特別国債は特殊な時期に特定の用途のために発行され、非通常の財政ツールで、緊急性措置に属する。2つ目は、特別国債は中央財政国債残額管理に盛り込まれ、財政赤字に計上されず、その収支は中央政府性基金予算に盛り込まれる。3つ目は、特別国債の資金用途に統一された明確な制限はなく、発行時の実際の政策に基づいて特別に分配され、資金用途はより柔軟である。


 中国人民大学重陽金融研究院産業部の卞永祖副主任は『証券日報』に対し、「特別国債はある特定の目的のために発行され、地方政府の債務を増やすことはなく、用途は比較的柔軟である。今回の特別国債の発行は具体的な用途をまだ公表していないが、新型コロナウイルスによる経済へのダメージを緩和し、主に中小企業の支援、住民の消費能力の向上などの分野に充てられるだろう」と話した。

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