166トンの防疫支援物資を積んだ武漢発の「中欧班列」(国際定期貨物列)が3月31日、阿拉山口(アラシャンコウ)税関を通過し、欧州諸国に向かった。これは新型コロナ感染防止の取組みが始まってから、武漢を出発した最初の「中欧班列」となる。
「中欧班列(武漢)」X8015は28日に中鉄聯合コンテナ武漢センター駅を出発し、ドイツのデュイスブルクが終点となる。積載貨物の約9割は武漢の地元企業が生産したもので、合計で50両編成、20フィートコンテナ100個、重量408トン、392万ドル相当に上る。うち、欧州支援向けの医療用不織布など感染症防護用品はコンテナ19個、総重量166.4トンに上り、このほか自動車部品や電子機器、光ケーブル、鉄道建設資材も積み込まれた。
列車の効率的かつ迅速な通関を確保するために、鉄道・税関・国境検査部門が協調して意思疎通を強化、複数部門が共同作業を進め、列車の税関での滞留時間を短縮した。作業効率の向上に向け、鉄道部門は事前に代理部門と連絡をとり、貨物受領書の事前審査を実現、受領書と車両の流れに関する作業を並行して進めることで、効率的に列車の運行速度を速めた。
「中欧班列(武漢)」X8015は13時10分に順調に出国し、12日後にデュイスブルクに到着する予定だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月31日